授業風景・教え方を工夫などを思いつくまま述べていきます。

指導要綱通りに教えなくていい分,少しでもわかりやすいように工夫することが我々の仕事です。
以下のことは,甲斐塾だけでなく様々な学習施設で実施されていると思います。
詳細は述べられませんが,日夜,工夫を心掛けているという教育姿勢をわかってもらえればと思っています。
まだまだ述べたいことはありますが,少しずつ綴っていこうと思います。

特別講演甲斐塾での特別講演。
2世代目親が塾出身者の割合。
問答形式中1の授業風景。
かけ算とは負と負で正。
写像の合成fしてgすると。
大文字パーティ卒業生の寄合い。



特別講演

甲斐塾での特別講演を不定期に行っております。
甲斐塾出身者による卒業生や在校生対象の講演を時折実施しています。
様々な分野で活躍されている様子を知っていただくのは大切なことだと思っています。
過去には次のような内容を講演してもらいました

24期前原さん現役代議士の方に色々と。教育の場ですから政治活動なしです。
25期井倉さん京大で分子生物学を研究されている方に。若かりし頃のご苦労から色々と。
30期若林さん伏見が羊羹発祥地であるという内容から伏見の歴史について色々と。

2世代目

甲斐塾卒業生の子がまたまた甲斐塾生になることも多いです。 現在(2022年)の段階で割合を調べましたところ,4人に1人くらいのようです。以前調べたときは30%くらいだったと思います。 親が卒業生でも特典はありません。もちろん,私と話しやすい,塾に来やすいといったメリットはあるでしょう。 こちらとしては,相手が誰であろうと,公平に教育していきます。もちろん,兄弟割引みたいな安売りもしません。 無形で劣化もしない教育を安売りすること自体おかしいことだと思います。 そんな叩き売りできるような教育を受けてほしくはないです。もちろん,お金は大切です。 少しでも安く上げたいなら,自習は無料です。基本的には夏期講習代や補習なども無料です。 そういうことを大いに利用すればいいと思います。

問答形式[中1の授業風景]

中1になる春,甲斐塾にも新入生がやってきます。
そんな彼らに数学を教えるにあたり,我々は板書と口頭で授業します。
板書と言っても,幾何(図形)を一番に教えますから,ノートの取り方も個人個人さまざまです。
口で述べたことまで書こうとする者もいたら,図形しか書かない者,どれが正しいというわけではありません。
一番驚くのは,口で述べた質問が聞けない子が多いことです。もう一度言ってください!」と挙手する子もいます。
私が一度しか言わなければ,「どうして教えてくれないのか」と親から苦情の電話を受けたこともありました(笑)。
ちゃんと人の意見を聞く,何が大切なのか判断する,こんなことが最も大切なことだと思います。
1年もすれば私のしゃべっているときは,集中しなければならないと,自然に認識できるものです。

問題が解けた生徒は,私に所に来て口答します。うまく私を説得しなければなりません。
人に意見を伝えることの練習でもあります。
図形問題の証明はちゃんと書かねばなりませんが,あの煩わしさは中1の段階では不要と思います。
まず数学の面白さをわからせたいのです。
補足ですが,この数年,創始者の甲斐さんは「文章の読めん子が多い」と嘆いていました。
そして,わざと読むのに苦労する文面で授業していました。教育方法は,子供によって変化するものだと痛感します。

かけ算とは[負と負で正]

中1になると,(−2)×(−3)=6を習います。最終的には,負×負=正が瞬時のうちに出ないと大変です。
だからと言って,お経のように暗唱させるのでは,もはや数学ではないと思います。
近頃はようやく理屈っぽいことが書かれている教科書や本を見かけるようになりました。
例えば,「1日2万円ずつぼったくられる生活で,今より3日前は,どのような状態か?」というような内容です。
しかし,これでは複素数が出たときはどうするのでしょう。i×i=−1をどのように説明するのでしょう。
また暗唱させるのでしょうか。複素数平面はしばらく高校数学の範囲外になっていましたが,最近また復活です。
甲斐塾では,指導要綱に関係なく今までずっと複素数平面を教えています。
そして複素数にも通じるかけ算の教え方で中学生を指導しています。

写像の合成[fしてgする]

甲斐塾では,中2のはじめに,写像・写像の合成算について教えます。学校では高3で習うようです。
難しいことを教えることがいいことだなどというわけではありません。
今後の勉強でどうしてもこの概念は教えておきたい分野の1つだからです。
もちろん,相手は中2ですから,わかりやすく噛み砕いてあげないと,消化しきれません。
「xをfする」というように,写像の概念は英語圏で発達したのでしょうか。
日本人にはちょっとわかりにくいところがあります。
詳細は述べませんが学校の教え方が左図の方法です。
大半の書物,外国の書物を開けてもこのように書かれていますが,甲斐塾では右図のように教えます。
「そんなもの,どっちでもいっしょや」と思われる方は,きっと写像を熟知されている方なのでしょう。
はじめて習った時の違和感を少しでもなくしてあげることが我々の仕事なのです。
中2では,写像の合成から逆写像,変換へと授業は進み,生徒は難しいものだと感じず,楽しんでいます。

大文字パーティ

甲斐塾では,8/16,大文字の送り火とともに,卒業生の寄合があります。
卒業生なら,どなたでも,誰と来られてもいいことになっています。
若いメンバー,年寄り組,老若男女,毎年50名ほど集まってくれます。
この日に限らず何時でも塾に来ていただいてもいいのですが,授業中だったりで,お話しできないことも多いです。
ほぼ皆勤の方もおれば,本当に誰だったかわからない(様相が変わりすぎて)人もいます。
もちろん学年によっては同窓会を開いたり,非公式に集まったりで,卒業してからも楽しい塾だと思います。
本当は7/7くらいの方がロマンティックな気もしますが,帰省されることを考えるとお盆か正月になるのでしよう。
単に会話を楽しむだけではなく,学年を超えてつながりができることが最大の魅力だと思います。
もし卒業生の方で,知らない人がいたらぜひ足を運んでください。宮村さんやマサは必ずいますから。